マネジメントドメインが作成できたので、VI ワークロードドメインについて解説したいと思います。
まず、マネジメントドメインとI ワークロードドメインの関係についてです。
この辺は kubernetes を知っている人は分かりやすいかもしれませんが、マネジメントドメインがいわゆる管理系のクラスターでVI ワークロードドメインが実際にユーザーが利用する仮想マシンを動かすワークロード用のクラスターとなります。
ただ、マネジメントドメインのVCから何かをするというわけではなく、マネジメントドメインに展開された SDDC Manager からアレコレ作業します。
実際に管理する部分も Aria系のアプライアンスをマネジメントドメインに展開してそこからという感じになるのでマネジメント系仮想マシンが動作するマネジメントドメインと、ユーザーが利用するワークロード仮想マシンが動作するVIワークロードドメインという関係になります。
SDDC Manager からの VI ワークロードドメインの作り方ですが、イメージで説明すると以下のようになります。
まず、事前に利用するESXiの初期設定等を済ませておき、SDDC Managerで扱えるようにホストコミッショニングという作業を行います。
展開するvCenterやNSX、DRS、vSANで使うネットワーク設定の情報などをSDDC Managerにインプットします。
そしてVIワークロードドメインの作成をSDDC Managerから実行すると、与えられた情報に従ってVIワークロードドメインを作ってくれます。
その際ですが、管理系に該当するvCenterとNSX Managerはマネジメントドメインに作られます
そのため、VIワークロードドメイン分のvCenter、NSX Manager のリソースについては作成するVIワークロードドメインの数だけ、マネジメントドメインのリソースを消費することになり設計時にはそこも頭に入れておかないといけません。
その後は必要に応じてNSX Edgeの展開もしますがそこは再びSDDC Managerから手動での作業となります。
SDDC ManagerからVIワークロードドメインを作成する手順はこのようなイメージとなります。
次回は、既存環境をVIワークロードドメインにしてSDDC Managerの管理下へインポートする方法について説明します。