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この記事の内容は、個人の見解、検証の範囲のものであり、誤りがある可能性があります。
個人の責任において情報活用をお願いします。


2015年12月15日火曜日

【TechBlog #Cloud-vCloudAir-17】 vAppのフェンスを試してみた ~ その② 実際に通信してみた ~


技術ブログ:No.017

どもです。

前回はvAPPにフェンスを設定しました。

今回は実際に通信を発生させてどのようになるか確認してみましょう。

すでにvCloudAirのEdgeGWにはインターネットへの接続設定が実施されており、
使用するCentOSのネットワーク設定も完了しています。





CentOSよりPingを実施してみましょう。
CentOSのアドレス設定は下記のようになっています。



GoogleDNS、同一セグメント上のWindows、EdgeGW、フェンスの外部IPへPingを実施します、
PingをGoogleDNS、同一セグメント上のWindows、EdgeGWからPing応答がありましたが、
フェンスの外部IPからのPing応答はありません。




Windows仮想マシン上でキャプチャしてみました。
フェンスの外部IPとして割り当てられている192.168.109.5からWindows仮想マシンへ
アクセスがあることが確認できます。




では、Windows仮想マシンよりCentOSへPingするとどうなるのか?
外部IP、実IPともに応答がありません。



フェンスのファイアウォール設定を確認してみましょう。
ファイアウォール設定が内部から外部への通信のみが許可されています。
外部から内部へのファイアウォールルールが無いですね。




Windows仮想マシンからフェンス内部へすべての通信許可ルールを設定してみましょう。




フェンスの外部IPとCentOSのIPアドレスへPingしてみましょう。
外部IPから応答がありましたがCentOSのIPアドレスからは応答がありません。




Windows仮想マシンのARPを確認してみましょう。
CentOSのアドレス、192.168.109.2のARPレコードがありません。



スタティックでARPを追加して再度、Pingを実施してみましょう。
CentOSのIPアドレスから応答がありました。



フェンスの設定をすることでvAPPへのアクセス設定やNAT変換などが設定できることがわかりました。

では、今回はこの辺で。

2015年12月3日木曜日

【TechBlog #Cloud-vCloudAir-16】 vAppのフェンスを試してみた ~ その① フェンスの有効化 ~


技術ブログ:No.16



どもです。

今回は、技術ブログ:No.010のブログ記事内で紹介したvAppのフェンスについて、
vCloud air のルーティング可能なネットワークを実際に試してみたいと思います。


vCloud Director UIよりvAPP図を表示してみます。
直接仮想マシンに接続しているのでこのように表示されます。




実際にvAppのフェンスを有効化してみます。
ネットワークタブより接続されているネットワークを選択し右クリックすると

このようなポップアップが表示されます。いくつかグレーアウトされていて選択できないですね。




NATとファイアウォールのチェックボックスが表示されました。
適用を押して設定を反映させます。




ステータスが緑になりました。反映が完了したようです。




vApp図を見てみましょう。ファイアウォールのようなアイコンが表示されました。




ネットワークタブへ戻り、ネットワークを選択し右クリックします。
先ほどまでグレーアウトされていた”サービスの構成”が選択出来るようになっています。
クリックして中を確認してみましょう。




DHCP、ファイアウォール、NATのタブがあるようです。
DHCPから見ていきましょう。内部セグメントと外部セグメントが同じだから
DHCPは使えないそうです。vAppNWを作成すればDHCPも使えそうですね。




ファイアウォールタブを見てみます。現状は内部から外部へのすべての通信を許可する
ルールのみ設定されています。後で試してみましょう。




NATのタブを見てみましょう。
NATタイプを選択出来るようです。デフォルトではIP変換となっています。
外部IPも割り当てられています。フェンスを超える通信の送信元IPアドレスは、
割り当てられた外部IPのアドレスにNAT変換されて通信されそうですね。




NATタイプをポート転送に変更してみます。
このようなポップアップが表示されました。今回はいいえをクリックして戻ります。




一旦、フェンスの設定を閉じ、Director UIより仮想マシンタブを見てみましょう。
IPアドレス列の横に外部IPが追加されています。




では、実際にフェンスでの通信を試してみたいとおもいます。
この赤いアイコンを超える通信はどのようになるのでしょうか?




今回は長くなったのでこの辺で。では。



2015年12月2日水曜日

【TechBlog #Cloud-vCloudAir-15】 vAppってなんでしょうか?


技術ブログ:No.015


どもです。


vCloud AirでのUIの1つ、vCloud Directorで見かける単語、vAppって何でしょうか?


Google先生に聞いてみました。


複数のVMを1つの論理的なグループとしてパッケージ化した仮想システム、、、


だそうです。


よくわかる説明が下記に記載されていました。
検証・開発環境におけるvAppのメリットについても記載されています。


パブリッククラウド,「vCloud Air」 活用のはじめの一歩
開発/テスト環境におけるパブリッククラウドの活用 (3/3)
http://vmware-juku.jp/solutions/vcloudair-dev-test/3/


○○ってなんだろう?

をブログネタにしようかと思いましたが、

あっという間に終わってしましました。。。

後日、再度、アイデアが思いついたら追記します。。。

では、この辺で。。。


2015年12月1日火曜日

【TechBlog #Cloud-vCloudAir-14】 vCloud Air Ondemand 仮想マシン スクラッチデプロイ ~その5 OSがインストールされていない仮想マシンにISOからInstallしてみた~


技術ブログ:No.014

どもです。

前回は、OVF toolsを使ってCentOSのISOファイルをアップロードしました。

今回は、そのアップロードしたISOファイルを使って仮想マシンへCentOSを
インストールしてみましょう。

vCloud DirectorよりvApp図タブを表示させます。
仮想マシンは、技術ブログ:No.012で確認したときのまま、電源ONの状態です。




仮想マシンを選択すると、vApp図タブの下の操作アイコンにCDのマークが追加されました。
CDマークをクリックします。




前回アップロードしたISOファイルが表示されました。
選択した挿入をクリックします。




処理中のようです、、、




しばらく(数秒)してから右側にある青い渦巻きマークをクリックしたら
仮想マシンへのディスク挿入処理が終わっていました。
仮想マシンの黒いコンソール画面の下にあるディスクのマークが
灰色からブルーに変わりましたね。コンソール画面を開いてみます。




こちらもNo.012で確認したときのままですね。
画面をクリックしてEnterを押し、再起動させます。




ISOファイルが認識され、CentOSのインストールが始まりました。




日本語選択して、、、




CentOSの設定詳細については、vSphere環境でインストールするときと同じなので割愛します。
インストールが終了するのを待ちます、、、。




インストール後、再起動して、、、
ログインできました。




ISOファイルをアップロードして利用できることを確認しました。
これは便利ですね。いろいろと使い道がありそうです。

はい。では今回はこの辺で。
ではでは。



2015年11月30日月曜日

【TechBlog #Cloud-vCloudAir-13】 vCloud Air Ondemand 仮想マシン スクラッチデプロイ ~その4 ISOファイルをOVF Toolsを使ってvCloudAirへアップロードしてみた~


技術ブログ:No.013

どもです。


前回は、EdgeGWにDHCPを設定してOSがインストールされていない
仮想マシンを起動してみました。

今回は、OSを仮想マシンにインストールするISOファイルをOVF Toolsを使って
vCloud Airへアップロードしてみます。

やり方は下記VMwareのKBを参考にします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

・VMware KB

OVFツールを使用してvCloud Air上にテンプレート・メディアファイルを
アップロード・ダウンロードする (2138530)
http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2138530

OVF ツールを使って vCloud Air 上に OVF/ISO をアップロードする方法 (2137829)
http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2137829

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

OVF?OVF Tools?

一体、どんなものなんでしょう?

Google先生に聞いてみたらSlideShareにとてもわかりやすい資料がアップされてました。
興味ある方は、下記URLよりSlideShareを見てください。

OVF, OVA, ovftool
http://www.slideshare.net/tshiroyama/ovf

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

では、やってみましょう。


今回、インストールするOSは、CentOS-7とします。
利用するイメージは、容量が軽いので下記を利用します。

<アップロードするISOファイル>
CentOS-7-x86_64-Minimal-1511.iso 603 MB


OVF toolsのインストールは、先ほど紹介したVMwareのKB(2138530)に
わかりやすい記載があるので割愛します。

ovftool - - helpコマンドを実行して作業用端末からovftoolが動くことを確認します。






下記コマンドをアップロードしたい環境に合わせて情報を集めていきます。


ovftool --sourceType="ISO" "<Source-Path>" "vcloud://<vCloud Air Login>@<Hostname>?vdc=<vdc>&org=<org>&media=<media>&catalog=<catalog>"


はい、、、

このKB (2138530)は、丁寧に作られていてとてもわかりやすい!!

このKBを見れば誰でも出来そうなのでこれ以降は簡単に、、、。(手抜きではないですよ、、、)

実行する前にvCloud Air上のカタログを確認してみましょう。
アップロード先のカタログは、予め作成したVDC1を利用します。
デフォルトではdefault-catalogが存在するはずです。




vAppテンプレートタブから確認。何も登録していないので何もありません。




メディアとその他タブを確認。こちらも何も登録していないので何も表示されません。





KB(2138530)を基にコマンドを作成して、、、

はい。では、準備できたので、実行してみましょう。
ついでなので、時間も計ってみましょう。ぽちっとな。
パスワードを聞かれるので、パスワードを入力してEnter、、、
始まったようです。


1経過、、、




4分経過、、、




vCloud Airのカタログではどうなってるか確認してみると、、、
インポートされていますね。





終わりました!5分ちょっとですね。




vCloud Airのカタログも確認してみます。
ステータスが準備完了になっています。




参考までにアップロードした環境のネットワークスループットも確認してみましょう。
ちなみに作業した時のインターネット接続構成は、光回線 ⇔ Wifiルータ ⇔ 作業端末です。




はい。CentOSのISOファイルをアップロードできました。
コマンド操作でも簡単にアップロードできますね。

次回は、OSのインストールされていない仮想マシンに今回アップロードした
ISOファイルを用いてCentOSインストールしてみたいと思います。

今回はこの辺で。

ではでは。

2015年11月25日水曜日

【TechBlog #Cloud-vCloudAir-12】 vCloud Air Ondemand 仮想マシン スクラッチデプロイ ~その3 EdgeGWにDHCPを設定してOSがインストールされていない仮想マシンを起動してみた~



技術ブログ:No.012

どもです。


前回は、EdgeGWにDHCPサーバが無い状態でOSをインストールしていない
仮想マシンを起動し、vCloud Directorのコンソール画面より状況を確認しました。

今回は、EdgeGWにDHCPサーバを設定した後にOSをインストールしていない
仮想マシンを起動し、vCloud Directorのコンソール画面より状況を確認します。


vCloud Director UIより”管理”タブ → ”VDC1”を開きます。




vCloud Director UIより”Edgeゲートウェイ”タブをクリックします。




”gateway”を右クリックし、”Edgeゲートウェイサービス”をクリックします。




”gateway”を右クリックし、”Edgeゲートウェイサービス”をクリックします。




DHCPプールに割り当てる設定値を入力します。
今回はデフォルトでVDC1に存在する”default-routed-netowork”でDHCPサーバを有効にします。
default-routed-netoworkは192.168.109.0/24が割り当てられていますので、
IPの範囲は192.168.109.224-192.168.109.247とします。
デフォルトリース、最長のリース時間はデフォルトのままで設定します。
設定値を入力後、”OK”をクリックします。




設定値を確認し”OK”をクリックします。




エラーが返されました。なんででしょうか?
設定したIP範囲に問題があるようです。
”キャンセル”をクリックして一度設定画面から抜けます。




まず、default-routed-networkの設定を確認してみます。
”組織VDCネットワーク”タブをクリックし、default-routed-networkを右クリックし
プロパティを開きます。




”ネットワークの仕様”タブをクリックするとdefault-routed-networkの固定IPプールに
割り当てられている範囲が192.168.109.2-192.168.109.253になっています。
これでは、先ほど設定しようとしていたDHCPのIP範囲と重複してしまいますね。
だから、エラーが表示されたんですね。




default-routed-networkの固定IPプールの設定値を変更します。
今回は、192.168.109.2-192.168.109.127までに変更します。
設定値の行を選択して、192.168.109.2-192.168.109.127と変更したら”変更”をクリックします。




変更されました。”OK”をクリックしてdefault-routed-networkの設定を更新して反映させます。
”OK”をクリックします。




default-routed-networkの設定が更新されています。
更新に時間がかかっているように感じられる場合は、画面右側にある青い渦巻きマークを
クリックするとすぐに結果が画面に反映されることもあります。




default-routed-networkの設定が更新されました。




再度DHCPの設定を行います。
先ほどと同じ手順でEdgeGWもDHCPタブを表示します。
”DHCPを有効化”のチェックボックスを有効にし”追加”をクリックします。




DHCPプールに割り当てる設定値を再入力します。
再度、IPの範囲は192.168.109.224-192.168.109.247として
設定値を入力後、”OK”をクリックします。




設定値を確認し”OK”をクリックします。




EdgeGWの設定が更新されています。今回はどうでしょうか。。。




無事、更新が完了しました。
OSがインストールされていない仮想マシンを再度起動してみましょう。




起動ボタンをぽちっとな、、、




起動中、、、




DHCP取得中




No boot filename received、Operating System not found 、と表示されましたね。
ネットワークブートをやろうと思えばできそうですね。




今回はこの辺で。
次回は、OSインストールようのISOファイルをアップデートしたいと思います。

ではでは。