「海外でのワーケーションを考える」7回目の投稿です。
今回は、海外の旅行先の最寄りのGoogle Cloud リージョンにGoogle Chrome Remote Desktop用のVMインスタンスを作成してみます。Google Cloudは東南アジアのシンガポールとジャカルタにリージョンを展開しています。今回は、ジャカルタ リージョン(asia-southeast2)にインスタンスを作成します。
今回Google Cloudで構成するVMインスタンスは以下となります。
Google Cloud
VM インスタンス
- VMインスタンス名:crdhost
- マシンタイプ:e2-medium
- イメージ:debian-11-bullseye-v20230711
- 他はデフォルトのまま
Compute Engine での Linux 向け Chrome リモート デスクトップのセットアップ
https://cloud.google.com/architecture/chrome-desktop-remote-on-compute-engine?hl=ja
このドキュメントに沿って作成するとChrome Remote Desktop HostがインストールされたVMインスタンスを簡単に構築できます。
VMインスタンスを作成したあと、ドキュメントに準備されているChrome リモートデスクトップのインストール用スクリプトをコピー&ペーストしてインストールするだけです。ものすごく簡単です。
Google Cloud のコンピュートインスタンスの操作は、コンソールからSSHクライアントを起動して操作できます。コピー&ペーストまでできるのでとても便利です。
同様に用意されているX Windows System デスクトップ環境のスクリプトを利用してGUI環境をインストールします。低速なネットワーク経由のリモート接続には、Xfceが良いようなのでXfceを利用します。 好みに応じてDebianの日本語環境を整えます。今回は私の家族が使うことを想定していますので、日本語環境をインストールしました。Debian日本語環境のインストール方法はGoogle Cloud のドキュメントに記載されていないので、インターネット上に公開されているDebianの情報を参考に設定します。
X Windows System デスクトップ環境までインストールしたらChrome リモート デスクトップ サービスを構成してクライアントからジャカルタリージョンに構築したVMインスタンスへリモート接続できるように構成します。手順は前回の操作とそれほど変わりません。
構成が完了したら、クライアントから以下のURLにアクセスします。
https://remotedesktop.google.com/access
Google Chrome リモートデスクトップよりリモートアクセスを表示します。
作成したVMインスタンス「crdhost」が表示されオンラインになっています。