今回は、vSphere7からの新機能となる、vSphere with kubernetesについての情報となります。
vSphere with kubernetesとは?
kubernetesをvCenter配下のESXi上に組み立ててネットワーク部分をNSX-Tでやりましょうという製品になります。
kubernetesって? という方もいるかと思いますが、端的にいますとDockerホストをクラスタリングして耐障害性等を備えたものになります。
vSphere側からkubernetesの操作ができるようになる?
kubernetesをESXi上でというと、vSphere Clientからkubernetesの操作ができるかと思いがちですが、vSphere Clientからは基本的に表示された情報を見ることしかできません。
kubernetesに対してPod(仮想マシンに相当するもの)を作成したり、Sevice(仮想スイッチに相当するもの)を作ったりするのは、yamlという設計書のようなファイルを用意してコマンドで実行する必要があります。
vSphereの知識と経験で行えるのは環境の構築までとなります。
つまり、もともともkubernetesを使っていた人がESXi上でもkubernetesを使えるようになりますよというお話のようです。
この辺は、VMware Integrated OpenStackと似たような立ち位置ですね。
ESXi上にkubernetes環境を移すことで何が良くなるかについて考えてみましたが、kubernetes管理者が物理の管理をしなくていいということでしょうかね。
それも、kubernetes管理者とvSphere管理者が異なる場合になりますが・・・
vSphere with kubernetesに必要なものは?
マニュアルの要件を見てみましょう。
https://docs.vmware.com/jp/VMware-vSphere/7.0/vmware-vsphere-with-kubernetes/GUID-B1388E77-2EEC-41E2-8681-5AE549D50C77.html
最初に見たときは、驚きましたね・・・
仮想環境に用意して確認しようかなと思ったんですが、とてもじゃないですが用意できませんw
このレベルで環境持ってない場合は考える必要がないんだなと、ある意味潔い気持ちになります。
実際の環境ではVCFという構成であることが大前提のようで、なかなかハードルが高い・・・
さらに、ライセンスも通常と異なるようで、注意が必要です。
そして別途NSX-Tも必要と考えると・・・
でもでも、VMware製品にかかわるSEとしては、ちょっとくらいは触れておきたいと思ったあなた。
今回も、、、ありましたよ、ハンズオンラボ。(https://labs.hol.vmware.com/HOL/)
HOL-2013-01-ISM - vSphere 7 with Kubernetes - Lightning Lab
→物理の構築、NSX-Tでの設定等は確認できませんが、それらの準備が終わった状態から
ワークロードの有効化→名前空間の作成→Podの展開といった作業の内容を確認できます。
実機ではなくあくまでシミュレーションなので疑似的な体験となりますが、そのかわり失敗することはないので気楽にやってみて「あ~こういう感じなのか」というのはわかるかと思います。
結局ハンズオンラボの紹介となってしまいましたが、今回は以上となります。