このブログは、コンテナのオーケストレーターであるkubernetesについて
自分の知識をまとめることを目的として記事を書いています。
もともとなが~くvSphereのあれやこれやに携わってきたのでvSphereとの類似点や
相違点についてもちょっと混ぜていけたりしたらいいかなぁとかも思っています。
今回はPodのストレージ周りのお話となります。
Podは停止=削除となりますので、Podが停止するとPodがなくなります。
当然Podの中に蓄えられていたデータも消えてなくなります。
データベース等のPodを停止するたびに情報がなくなってしまっては困ります。
そこで、永続ボリュームというPod外部にPod用のデータ保存領域を作成してデータを
保存しようという仕組みがあります。
Strageclass(SC)、PersistentVolume(PV)、PersistentVolumeClaim(PVC)ですね。
SCは一度定義してしまえばそうそう作り直し等の作業はないと思いますが、
PVとPVCは利用するPod毎に用意する必要があり、毎度毎度必要なサイズのPVを作って
それを要求するPVCを作ってとやっていると手間ですし、PVの数が増えると管理も大変です。
そこで、PVCで要求する内容のPVを自動で作成するというのが動的PVCと呼ばれるものです。
動的PVCが使えるかどうかは、SCでその機能が使えるかどうかとなります。
SCの機能を決めているのは、プロビジョナーと呼ばれるプラグインです。
■プロビジョナー一覧はこちら
https://kubernetes.io/docs/concepts/storage/storage-classes/
プロビジョナーの一覧を見ると、基本的にはマネージドKubernetes毎に提供されている
プロビジョナーを使ってくださいねとなっています。
そのため、手動で構築したKubernetesでは機能として動的PVCは備えてはいません。
と、いうことでどうやったらこの機能を手動で構築したお手製Kubernetesに組み込んでいくのか
というお話です。
じつはKubernetesノードに接続したNFSサーバーを使用して動的PVCが利用可能なSCを作成可能
にしてくれる「nfs-cient」というものがあります。
こちらの導入は意外と簡単に行えますので、次回の記事でやっていきたいと思います。