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この記事の内容は、個人の見解、検証の範囲のものであり、誤りがある可能性があります。
個人の責任において情報活用をお願いします。


2025年5月30日金曜日

SDDC Maneger からの管理とはどんな感じなのかについて

前回はVCFの司令塔であるSDDC Managerで出来ることについて解説しました。
今回は具体的にVCFになって SDDC Maneger を使うようになったらどんな感じなのかをざっくり説明しようと思います。

SDDC Manager へログインした後はこんな感じです。

Managment Domain や VI Domain へのアクセスはどうなるかというと、ワークロードドメインを表示すると出てきます。
といっても、結局 vSphere Client のリンクが出てくるので SDDC Manager の画面から直接管理ができるわけではありません。
リンク一覧みたいなものですね。

で実際にSDDC Managerの画面でできる事というのは「ライフサイクル管理」と「管理」の中にある項目です。
ライフサイクル管理は、そこまで何ができるというものでもないので簡潔に説明します。

ライフサイクル管理
・SDDC Manager では新しいバージョンが出たらダウンロードができるようになっています。
・リリースバージョンでは利用可能なVCFのバージョンや製品のBOMが見れます。
・バンドル管理ではダウンロード可能な製品の一覧が確認でき、ダウンロードすることができます。
・イメージ管理はVI Domainを作成するときのESXiのイメージなどを管理します。

次に管理ですが、こちらは SDDC Maneger ならではといった感じが出てきます。

管理
「ネットワーク設定」では以下のように、「ネットワークプールの作成」と「DNS構成」と「NTP」構成ができます。
ネットワークプールとは何かといいますと、用途ごとに作成するVMKernelで使うIPアドレスのプールという事になります。
以下のように設定項目があります。
これを設定しておくことで追加でESXiをクラスタに入れたいときなどに設定を自動的に拾ってきてVMKernelを作成してくれるようになります。

「ストレージ」はVASAプロバイダを登録するときに使います。

「ライセンス」はライセンス登録を行います。
vCenter と同じような感じなので割愛します。

「プロキシ設定」はプロキシを使う場合に使用します。

「バックアップ」は SDDC Maneger のバックアップ先を指定して自動バックアップをスケージュールできます。

「デポ設定」はバンドル管理等でBroadcomからファイルをダウンロードするためのユーザーとパスワードを登録する設定となります。

「VMware Aria Suite」 は Aria 製品を展開するとその製品へのリンクが追加されます。
今回は Aria Suite の展開まではやらない予定です。

セキュリティのパスワード管理と認証局は SDDC Manager ならではの機能というわけでもなく vCenter に統合されつつあるのでここでは割愛します。

というわけでざっくりと SDDC Maneger にアクセスできるようになったらどうなるのかというお話でした。
次回は、VCF をどうやって作っていくのかというお話になります。