検証でZabbixを構築することがあります。毎度、手順を調べる時間を削減したいのでここにやってみた時の内容をまとめることにしました。私は家に利用できるコンピュートリソースがないので、1時間1円から利用できるIDCFクラウドを利用します。キャプチャも多くなるので6回に分けて記載します。
前回はIDCFクラウド上に仮想マシンを作成しました。
今回はZabbix Webサーバーを設定します。
- 参考になったサイト、ブログ
- 仮想マシン作成
- Zabbix Webサーバー設定 ← 今回
- Zabbix Appサーバー設定
- Zabbix DBサーバー設定
- Zabbix Webコンソールへアクセス
今回は事前にSELinuxをDisabledへ変更しています。
IDCF上の仮想マシンへSSH接続し、下記コマンドを実行します。
yum -y update
yum install -y epel-release
yum -y update
Apacheをインストールします。
yum -y install httpd
Apacheを有効化します。
systemctl enable httpd
下記URLへアクセスし、利用したいバージョンのzabbix-releaseのファイル名を確認します。
今回はZabbix 4.0(3.5)を作成します。
zabbix-releaseを追加します。下記コマンドを実行します。
rpm -ivh http://repo.zabbix.com/zabbix/3.5/rhel/7/x86_64/zabbix-release-3.5-1.el7.noarch.rpm
zabbix-web-japanese、zabbix-web-mysqlをインストールします。下記コマンドを実行します。PHPは”zabbix-web-japanese”に含まれるPHP5.4を利用します。
yum -y install zabbix-web-japanese zabbix-web-mysql
下記コマンドを実行し、/etc/php.iniファイルを変更します。
sed -i -e "s/;date.timezone =/date.timezone = Asia\/Tokyo/g" /etc/php.ini
sed -i -e "s/;always_populate_raw_post_data/always_populate_raw_post_data/g" /etc/php.ini
sed -i -e "s/post_max_size = 8M/post_max_size = 16M/g" /etc/php.ini
sed -i -e "s/max_execution_time = 30/max_execution_time = 300/g" /etc/php.ini
sed -i -e "s/max_input_time = 60/max_input_time = 300/g" /etc/php.ini
Apacheを起動します。
systemctl start httpd
ファイアウォールを起動します。
systemctl start firewalld
ファイアウォールを有効化します。
systemctl enable firewalld
ファイアウォールにHTTP通信を許可する設定を追加し、リロードします。
firewall-cmd --add-service=http --zone=public --permanent
firewall-cmd --reload
ファイアウォール設定を確認します。
firewall-cmd --list-all --permanent
Zabbixエージェントをインストールします。
yum -y install zabbix-agent
Zabbixエージェントを設定します。
vim /etc/zabbix/zabbix_agentd.conf
ファイアウォールにZabbixエージェントの通信TCPポートを許可する設定を追加し、ファイアウォールをリロードします。
firewall-cmd --add-port=10050/tcp --zone=public --permanent
firewall-cmd --reload
ファイアウォール設定を確認します。
firewall-cmd --list-all --permanent
Zabbixエージェントを起動します。
systemctl start zabbix-agent
操作端末のブラウザよりIDCFクラウド上のWebサーバーへアクセスします。
Zabbixの初期セットアップ画面が表示されます。次回はZabbixサーバーを設定します。
それでは。